2011/08/12

2011.7.29は大阪、8.5は高松、そして8.26は広島へ〜ACTIONs BUNDLEツアー

カンジダ血症患者の予後向上という成果を目指し、診療レベルを上げるプロジェクトである、ACTIONs BUNDLEの講演会 (ICD Expert Forum in 各地)。全国ツアーさながらに続けています。

初回の京都、2回目の大阪と聴衆の反応や感想は上々だったのですが、以前に書いたように、プロジェクトリーダーの先生の意向と私の講演内容が合わず、しこりを残したままでいました。その先生も私もこのプロジェクトにかける思いは強いのですが、立ち位置が微妙に異なるためか、このBUNDLEを実際に使用してもらうにあたって何か越えるべき壁かという認識がズレていたようでした。
ということだったのかと、先日実際にサシで顔を合わせて1時間位ガンガン言い合ってようやく十分に理解できました。

結局は二人の間には埋めがたい溝があることはわかったのですが、このプロジェクトのリーダーはあくまでその先生であり、私はいわばスポークスマンの役です。となるとここは私が歩み寄るしかないです。溝があるならあるということがはっきりした以上、どちらかが折れる以外に道はないということがはっきりしたということですから。また、このプロジェクトが成功することを何より願っているという点は完全に一致していますし、私にその役を任命しただけでなく、京都・大阪と不満を抱きながらも外そうとはしなかったその先生の想い応えなければという気持ちもありましたから。
ただ、私も指をくわえて言うことを聞く、といった性分ではありませんし、京都・大阪分の講演に込めた私の想いは理解してもらいたかったですし随分と反論はしました。もちろん目上の先生ですから失礼のない言葉でではありますが、何か言う度にいちいち反論する様は知らない人が見たら喧嘩しているようだったかもしれません(実際学会や委員会等でのやりあいを初めて目にした人はよっぽど険悪な仲かと感じるそうです)。私もそうですが、おそらくその先生も言いたいことをしっかりと私に説得することができてすっきりしたのではないかと思います。

そんなこんなで迎えた、8.5のICD Expert Forum in TAKAMATSU.
私は「ここはなんと言われても譲れん」という箇所は残しつつ、イチオシで伝えたい最後の締めのフレーズも外さず、それ以外を大幅に差し替えて話をしました。
打ち合わせの時に「スライドちらっとだけでも見ておいて下さい」と言う私に「要らん要らん」と一瞥もせずに会場に向かったその先生ですが、私の話の終わった後は果たして…
表情、口調ともすごく満足してくれているのがよくわかりました。用事があって会の終了後足早に去ってしまったのですが、その前にお褒めの言葉を言い残してタクシーに乗っていったと後から聞きました。親交の深い先生によるとその日の私の講演は、今後もまかせられるかを試す「試験」だったんじゃないか、とのこと。

雨降って地固まるといったところでしょうか。というか雨降らずして地固まらず、なんでしょうね。

こんなこともあるので、考えたことを真剣にぶつけ合うのは、たとえ意見が一致しなかったとしても何かどこかに得るものが必ずあるから避けるべきじゃないんだといつも思っています。

ということで8.26は広島へ。
いろいろな意味でこれまで以上にノリノリでやっていきたいです。