2012/01/28

2012.1.28 第13回肝移植術後管理検討会 (京都) の初っぱなで少し話しました.

「肝移植後感染症の特性と対策」とのタイトルで、普段の現場で感じている問題点と今後の方向性について話しました。わりと学会に近いスタイルの研究会で、他の演者の先生方の発表と比べると講演っぽくて若干浮いていたかもしれませんが、まあそこはご愛敬で。

しかし15分じゃ何も話せないですね。

実は余裕があったら発表の中で移植外科医に是非とも提起したかった問いがあって「敗血症様の状態のとき(感染免疫を賦活を狙って)免疫抑制剤を減量・中止するため拒絶反応が起こって感染症治療の効果判定が難しくなる。減量・中止すべきじゃないのではないか?」というものです。そうすると発熱・炎症反応亢進が起こるので、開始した抗菌薬が無効では?→広域薬or抗菌薬併用へ、となりがちで"やりすぎ抗菌薬"の大きな一因になっています。

これから懇親会で偉い先生方もたくさんいるのでなんとか聞いてみようと思います。

…聞いてきました。

「かつてから感覚的にそうしているがはっきりとした根拠はない」とのこと。また、免疫抑制剤を減らして肝機が悪くなると感染症が治らないし、減らすべきではないのでは?と感じているとのことも。某大の先生に至っては「そう思うから自分は減らしていない」と。

聞いてみるもんですね。頭の中で暖めていれば聞くチャンスってくるもんですね。