2010/07/05

2010.7.1 院内感染対策の講演会(長浜赤十字病院)でお話ししてきました。

講演タイトルは「感染症診療の基本的アプローチから見た抗菌薬の適正使用法」でした。

こちらの病院は実は以前に2回もお邪魔しており、今回3回目です。これまでに感染対策と抗菌薬の結びつき、カンジダ症の診療についてお話ししましたので、今回はもう少し感染症診療の具体的なところに踏み込んだ話を、と求められました。以前に聴いていただいた人・病院から再度依頼を受けるというのは初めてのところに行くのとまた違った嬉しさがあります。

先の投稿で適正使用という言葉には…などと書いたわりにもろタイトルに入れてしまってますね。これは言い訳をするとそれをリクエストされるからです。なので、または、なのに、講演の中では「適正使用」という言葉自体はほとんど出てきません。

今月18-19日の感染症の診断と治療セミナーの内容とかぶる部分が多いですが、いつもの感染制御メインの話から感染症診療にウエイトを大いに移動させて、診断の大切さについて話をしたという感じです。診断に対する細心の注意、最大限の努力こそが決め手であるという、いつもの主張に全く代わりはありません。言われ尽くしてるような今更のようなこと、やってるつもりで実はあまりやってないようなのことの大切さを認識してもらうことをとくに強調した、というかほぼそれだけの話でした。まあしかし、どんな聞き飽きたようなことでもそれは大切だから、そしてその割に実践が不十分なので聞き飽きる程言い古されているわけですから、そのことを改めて違う文脈や展開の中で説明できてるとしたらそれでよかったのかなとも思います。私はいわゆる診療科の医師とは少し違った角度から感染症を捉えて仕事をしていますのでこのような役回りにちょうどいいのかもしれないとはよく思います。まあ、外部の人に指摘されるのが刺激になって良いという以上の理由は無いのかもしれませんが。

前日の横浜のと2日連続だったからかなんだか疲れちゃいました。体力的にどうこういう程のハードスケジュールでもなかったのですが、移動ってそれなりに疲れちゃうものなんでしょうね。私は幸いにも電車通勤の経験がほとんどないので余計にそうなのかもしれません。それに、毎回始まる前はそこそこ緊張もしますし、講演後は爽快さもありますがやっぱりぐったりくるような脱力感も感じますから。

いつのまにか7月、今年も後半に突入ですね。