2010/09/03

2010.8月のあれこれ、9月のあれこれ。

夏休み期間だったからというわけではないですが、しばらくぶりの更新です。

2010.8.21には第9回レジ感(メルパルク京都にて)。めずらしい症例だったという感想もあるでしょうが、というよりもこの症例の中にいくつかあったよくある部分でそのようなときにいかに堅実に診療していくかということを伝えたい症例でした。例によって楽しく司会できました。

8.26は大学での「熱病」講演会。一昨年は自分が当日に高熱を出してしまって、まさに熱病講演会やなと自嘲しながらなんとか話したんでした。自分が研修医の時にはこんなテーマの講演はなかったよな、と思いつつ、しかしそんな中でこの領域に入ってこのようなテーマの大切さに自分で気づくことができて、どっちがよかったのかわからないなと思いました。聴きに来てくれた皆さんが「感染症の診療ってそういうもんか」と思ってくれたらそれはそれで嬉しいですが、その上で自分で苦労しながら診療にあたっていくうちに「あっ!そういうことだったのか」と改めて感じてもらえたならもっと嬉しいなと秘かに願ってます。一枚大事な内容にミスがあり、終わった後に指摘してもらって気づきました。出席の全員にお詫びと訂正を配布してもらうことにしました。一回こういうことがあるとこれまでホントに大丈夫だったんだろうかと心配になりますね。ギリで準備してしまう習慣をなんとかして、今後こんなことの無いように気をつけたいです。

8.28は臨床微生物学会の教育セミナーの講師をやりました。うちの教授が担当理事してる関係で昨年に引き続きの開催でした。
まずはトップバッターで「感染症適正治療のためのコツ」というタイトルで講義。このタイトルは実は自分でつけたものではないのですが、結果的にはコツなどない、というありがちなオチの講演内容でした。いつものとおり、診断に対する貪欲さが治療を決めるということ、そのことが治療成功だけでなく「予防」の効果をももたらしてくれるということがポイントでした。
午後は症例検討グループディスカッションの司会・進行役をやりました。3時間の長丁場、2症例呈示して、症例毎に設定しておいた細菌検査と診断についての設問にグループで議論して発表してもらうという形式です。ディスカッションが十分にできるように昨年より症例数を減らしたのがよかったかなと思いました。こちらの想定していない意見や考えがでてきて、私も大いに勉強になりました。途中である参加者の意見に対し「それは全く考えてなかったです」と言ったらなぜかウケてしまって、発言した方に若干気まずそうな表情をされてしまいました(フォローはしたつもりですが)。でも、そういう意見が出てくることが出席者全員参加型の一番いいところだと思いますし、ホストの立場としてもそれが一番エキサイティングで楽しいところなんですよね。
終了後の懇親会では質問をたくさんいただきまして、正直言うと気が抜けつつあったところだったのですが、とても嬉しかったです。

8.29は東京国際フォーラムで化学療法学会の抗菌薬適正使用生涯教育セミナーの1コマの座長をしました。演者として話すのと違った独特の緊張感で、しかもずっとステージ上で聞いていたので恥ずかしかったです。時間が少しだけ残ったからということで私から演者の先生に振った質問はちょっと意図がわかりにくかったかもしれなかったかも、というのが反省点でした。


こんな感じで後半がギュっと詰まった8月でした。

9月はと言いますと、、、

9.4は大学時代のクラブの先輩が主催する「関西みみはな治療研究会」で大阪へ耳鼻咽喉科領域での感染症について、9.9は草津へ「滋賀呼吸器感染症研究会」に真菌感染症の話をしに行きます。その週は臨床検査医学会(東京)もありました。VREに関する一般演題発表(9.10)と座長(9.11)が各一つ。その間には大学で医工連携のセミナー(これは感染症とはあまり関係ありませんが)が入っており、金土で東京2往復。なんかあほらしけどしょうがないです。

ってな感じで9月は前半がギュっと詰まってますな。