2011/03/13

2011.3.13 糖尿病と感染症について市民講座で話してきました。

京都医療センターの開催する第25回 DM京都 専門家による糖尿病実践講座 糖尿病と感染症 で講演してきました。タイトルは「糖尿病と感染症〜いまからできること、すべきこと〜」です。大学の同級生から頼まれたもので、気軽にOKしたはいいもののよく考えたら、学生や医療者向けの講演は何度も経験ありますが、市民講座は初めてでした。

どんな内容にしたらわかってもらいやすくて、しかも自分の伝えたいメッセージが伝わるだろうかとずいぶん考えました。こんな時は教科書的な内容をかみ砕いて構成したらいいのかな、と逃げの気持ちになったりもしました。その方が手間はかかっても準備は気楽かも、という気持ちです。でもそれは私としてはポリシーに反することなので、やっぱり思いとどまりました。確固たるポリシーというほどのものでもなんでもありませんが、自分が本当に伝えたいことを伝えたいという気持ちが講演仕事を引き受けるときの最大のモチベーションだからです。おかげでホストの先生から「オリジナリティーのある内容で気持ちが伝わった」と嬉しい言葉をいただきました。

わかりやすい内容と言葉で、でも伝えたかったというか講演後に聴衆の心に残したかったのは「自分の身体は自分で守る」という意思です。終了後聴いてくれた患者の一人から「食事療法、運動療法ももっと頑張ろうという気になった」と御礼を言ってもらいました。食事や運動の話など少しもしていないのにです。こんな瞬間があると苦労して作ったことが一気に報われる気がします。

最大の反省点は時間の超過。最近は比較的調子よかったのですが、今日はやっちまいました。スライド枚数は普段の2/3くらいに抑えたのですが、枚数を抑えた油断と平易な言葉でゆっくり話そうという気持ちとが相まってしまいました。ここも成長の過程、次への課題ですな。

週末仕事がこのところ立て続いていましたが、今週末の土日2連チャンでやっと少し空きます。中断していた歯医者に行かないと。そうこうしているうちに春めいてくるんでしょうね。