結核の話は昨年11月の奈良での学会のICD講習会で話すことになり、その時に自施設での事例を含めて内容を作り直しましたので、その発表内容をかみ砕いた形で。
高齢化が進んでいく中、しばらくは結核の減少は足踏み状態が続くことと思います。だからといって日常臨床で頻繁に遭遇するわけでもありません。このような"頻度は低いけど見逃すと影響の大きい事象"にどう対処するか、は感染症はもちろん医療にも限らない、大きなテーマのひとつでしょうね。
研修医の時、指導医だった先生と結核の話をしていたときに「感染症っていうのは結局伝染病だから」という言葉を聞いて頭の中で何かパッと光が灯ったような気がしました。それが感染症でやっていこうと思った大きな契機のひとつです。ということもあり、最近は結核病学会での発表はあまりしていないのですが、ありがたいことに評議員に入れてもらっていますので、どんな形であれ、自分のできる限りこの学会というか結核医療の領域に貢献し続けていきたいと思っています。